k the musicgirl

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帰りたくなったの?

2008年が終わろうとしています。なんてフレーズは今色んなところで連発されているんだろうけど,ある一定の区切りでもって振り返りを行うのに,世間全体が意識している統一の区切りでもって行うのが一番だと言う気がする。これって区切りがあるから意識するのか,意識するから区切れてくるのか,本末の所在がわかんなくなる話ではあるけれども,今はそのことを書いているわけではないので,まあいいや。

 今年のkは史上で最もアクティブな一年だったのではないでしょうか。とりあえず9本ライブをやりました。1~3月はライブをしてないので実質それ以降で月1回ペースですね。普通のバンドは意外とこれくらいやるものらしいのですが,我々にとってはかなり多い本数です。クアトロから野外までかつてなく色んな場所でやりました。色んな方からライブのお誘いをいただき,今までご一緒したことがなかった皆さんと競演できたのも我々にとって大きなプラスになったと思います。今年一年通して我々なりのライブのやり方がわかったり変わってきた気がします。

 あと,ライブのなかった時期は録音をしていたり,その後コツコツミキシング作業なんかもしていました。音源については一応マスターが完成したので,今年度中にはリリースをしたいと思っています。

 ということで年のはじめに今年は色々やりますといったことが,珍しく実行に移せた一年だったのではないでしょうか。一年の計の有言実行なんてことは僕の人生通しても初めてのことかもしれません。来年も引き続き色々やりますと言っておきます。でもじっくり曲を作りたいというのが今一番の欲求だったりします。ので,少しこもりつつやっていきたいです。

 さて,一昨日は,そんな一年を締めくくるライブでした。直前にエフェクターが壊れたり,ライブ前に元気がなくなる場面に出くわしたりしましたが,そうしたことをブースターにしてライブをすることも可能だということがここ最近わかってきましたので,何だかんだで良い仕上がりだったのではないかと思います。その後この日の打ち上げは出演者以外も巻き込んでの広島轟音連合の忘年会と化していました。

 というわけで今年もいよいよ終わりです。今日は昨日買い込んできたCDをウヒウヒいいながら一人で聴いています。しめくくりが結局これではなんとも締りがないのですが,更に締りのない話題を以下に記してご挨拶に代えさせていただきます。

 僕の中では毎年「ヒトには言えない今年の一曲」と言うのがあって,僕自身のキャラにあわない曲であり,そのリリース形態やプロモーションなんかにイヤな感じを覚えるので公言しないけど,曲そのものは良いと感じた曲が僕の脳内で選出されています。今年の受賞は某ひらがなばっかりの名前のバンドのオオゲサなストリングスアレンジが少々けばけばしいバラードです。とてもいい曲だと思いました。鼻歌ではできないシッカリしたメロディと適度のオケのキメなんかも素晴らしいので,都会に住む孤独な若者の魂の隙間をコソクに突く歌詞もこの際許容範囲です。

 ちなみに昨年のこのワクを受賞したのは「希望の光なんてなくったっていいじゃないか」という至言を若気が逆方向に至って言い切ったあの曲です。光り輝く希望などというのは意外と当人以外には傍迷惑なものだったりするので,なくったっていい。と言うより,個人的にはむしろない方がいいとすら思う。かといって「ささやかな幸せ」などというノスタルジックな幻想に安易にはまり込んで矮小な価値判断しかできず,思考停止に陥るのも真っ平だ。今年の曲でいう「帰りたい場所」などというのはその最たるイメージでいただけない。これら2曲を通してそんなことを考えましたよ。

 希望や帰りたい場所など,どちらも本来ないはずのものに違いないと思います。僕らが向かうのは,「今ここ」と地続きになってる先や手前であって,少なくともかけ離れた約束の地などではないはずです。安定した状況の中とかだと,そんな約束の地的なものの存在を信じ込ませたり,信じ込んだりすることで,人は「何となく相変わらずの毎日でpetit不満も募りますが,ここではないどこかにいつか行ける,帰れるのでまあいいか」という心境になれるみたいで,それは秩序や自己の安定に高い効果をもたらす発想には違いありません。が,ひとたび状況が不安定になったりすると,信じていた約束の地などないことに気付くか,その約束を反故にされた気になってしまいます。過ぎた希望やカラ手形は裏を返せばその存在を深く信じた後にその欺瞞に気付いたような人を簡単に絶望へ追い込むもので,幾つかのセンセーショナルに分かり易く(それだけに)許しがたい事件などは,そうした機序で引き起こされたもののようにも思います。
 僕らが一番になすべきは今ここが何処で自分が誰で何をしているのかという,何の変哲もない正確な現状認識と,少し先や前の確認なのでしょうね。しかしながらこれらのことというのは詰まんない上に,突き詰めれば難しく面倒くさく,ちょっと悲しいものなので,ついつい怠ってしまうことのようで,こんなことをいいながら自分も結局できていないんだと思います。来年からはできる範囲で気をつけよう。
 
 と,まとまりきっていない抱負を述べてさようなら。この後半読まなくてもいいかもー。
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by kthemusicgirl | 2008-12-29 15:25 | YASUSHI Okada
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広島在住「音響グランジ(?)」バンド、k the musicgirlの日記


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